読んでいる最中、僕は乙女ではないけれど、もし、何かリアクションを求められた、白いハンカチを持って、両手を胸の前に組み、くぅ〜〜〜と身をよじっていた事だろう(笑)
つまり、すごく「はらはらどきどき」しっぱなしで、しかも感動してしまったのだ。
戦争の中で人の生死を見つめ、そして必死に生き抜こうとする少女。与えられた運命に対して、何かしらの疑問をもってはいるのだけど、それについて、まだ明確に答えを持とうとはせず、少女はただ、目の前の現状をくぐりぬく事だけを考える。
その生き方が正しいかどうかは誰もわからない。けれど、彼女は誰よりも生きる事に対して、誠実に向かい合っている事だけは確かだ。
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