△booklist top

 

 ◇「遥かなる星の流れに(下)」 茅田砂胡 (中央公論社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 放浪の戦士と異世界の少女の出逢い。

 すべてはここから始まった。

 盟約という固い絆で結ばれた二人は幾多の危地を乗り越え、あまたの合戦に勝ち抜いて、戦士は大国の王に、少女は王と国の守護神になった。

 獅子王と妃将軍が紡ぐデルフィニアの伝説がここに完結する。

+-+- 感想 -+-+

 長くて短いデルフィニア戦記。

 本を閉じると、がっくりと、哀しい気持ちになってしまう。

 ああ、終わってしまったんだなと。

 

 獅子王と妃将軍。そして彼らの周りに生きる人々の生き様を見てきて、喜んだり、悲しんだり、つまり一喜一憂していたのも、もうできない。けど、たかがライトノベルでも、多くのものをもらったなぁと思う。

 

 生きる事に正直であった二人の「素」の姿にきっと読者であり、同行者でもある僕は忘れないと思う。微笑みながら、互いの関係に素直でありつづけた二人。

 

 別れ際は、やはり辛かったけど、微笑みあえたことが良かったと思う。

 

△Topに戻る△