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 ◇ 須賀しのぶ 「帝国の娘(前編)」 (コバルト文庫) ◇

+-+- あらすじ -+-+

 カリエ、14歳。

 彼女はルトヴィア帝国の国境に程近い小さな山村の猟師の家に育った。

 ある冬の日、カリエはいつもは、女の身で狩りに出ることを快く思っていない父親に、珍しく「狩りに行け」と命じられた。

 

吹雪の森の中、獲物を求め、歩いていたカリエの前に突然現れたエディアルドと名乗る貴族風の男。 「おまえを迎えに来た」――気を失わされて、カリエが攫われていった場所というのは…!?

+-+- 感想 -+-+

 読みやすい文体。

 テンポの良い展開。

 と書けば、どれだけこの作品が優れているかがわかるだろう。

 

 すっかり「なんて素敵にジャパネスク」でコバルトに偏見を無くした僕はすんなりこの作品を読めた。

 主人公の出生の秘密、そして彼女が徐々に成長していく過程。

 謎がいっぱいで、先が気になって仕方がない。

 

 誰かのために生きる。

 少女は根っからの良い人で、色々な問題を抱えていくだろうけど、それをどう乗り越えるかそれが楽しみだ。

 

 魅力的な配役もこの作品の特徴かもしれない。

 主人公のカリエ、そしてエディアルド、まだ他にも個性的なキャラクターが多い。

 是非、次も早く読みたい作品。

 

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