「さてお集まりの紳士淑女の皆様、今からご覧頂きますのは正真正銘掛け値なし、血も凍るような恐怖!悪鬼のごとき一人の男の物語でございます。心の臓を患われている方々は決して目をお開きあそばすな。小さなお子様をお連れの方々は決してその手をお離しあそばすな。黒髪黒目黒ずくめのまるで闇を纏ったようなその姿。破壊と狂気を伴侶とし、不実と貧困を友とする。悪の権化!破壊の申し子!その名はオーフェン!!」
「なんじゃそりゃー。黙って聞いてれば無茶苦茶言いやがって。知らない人が聞いたら誤解するだろ?キース。」
頑張れど頑張れどちっとも幸せになれない貧困金貸し魔術士オーフェンの破壊的な日常を描く椰子の実砕きの短編ファンタジー。 |