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◇「三千世界の鴉を殺しB」 津守時生 (ウィングス文庫) ◇
+-+- あらすじ -+-+
「シャイターン!」
彼を見るなり女テロリストはそう叫んだ。
遠い昔、地球にあった宗教で「悪魔」のことを指す言葉。
事実、ルシファードの名は「悪魔」を意味した。
彼にその名をつけた「母親」は、宇宙をまたにかける長い旅に出ている。
その哀しい願いとたくさんの秘密を、胸の奥深く秘めたまま……。
サラディンにもまた、遠い昔、哀しい運命で引き裂かれた誇り高く美しい母がいた。
ルシファードの言葉でよみがえる痛みに、彼は涙を流す…。
波瀾に満ちたルシファとサラディンの生まれ。
今、二人の心と秘密が交錯する。
+-+- 感想 -+-+
話としてはかなり重いはずなんだけど、軽妙な掛け合い漫才がそのイメージをあっさり払拭している。いや、今回も爆笑させてもらったし、同時に、かなり神妙になってしまった。
登場人物たちの過去、そして明確になっていく関係。
けれど、まだ姿を見せない「敵」
どうなるんだろうなぁと思ってしまう。
まだ、混迷の中で、「PH」だけが鮮明な光を持って、そしてあのちっこいお医者様とルシファードの関係もなかなか微笑ましくてよかった。でも、個人的にはもうちょっと美女が活躍してもいいんではないかと思ってしまう(笑)
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