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◇「青の化石」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫) ◇
+-+- あらすじ -+-+
リジィオは道に迷っていた。
しかも、砂漠のど真ん中で……。
『俺はなんて不幸なのだろう』
リジィオは思った。
ただでさえ、顔がいい、というだけで、散々苦労をしていると言うのに、莫大な借金を親に遺され、幼馴染の借金取りに、しつこく後を追いまわされて、仕方なくこんなところまで宝捜しにきたものの、つい金をケチってしまったために、道を知らない案内人を雇ってしまったのだ。
――貧乏のバカヤローッ!!!
昨日は東、明日は西。導士リジィオの冒険と借金返済の旅は今日も続く……。
+-+- 感想 -+-+
久しぶりの冴木忍の作品である。
ううむ、そう言えば、主人公ってあんまり幸福な仲間に恵まれてなかったよなぁと前読んだシリーズを思い出し、苦笑。
相変わらず、読みやすい文体で、さくさくとテンポ良く話が紡がれていく。
暖かいけど、切ない。
やりきれないけど、前を向いていけるかも。
そんなストーリーだったことを僕は思い出し、笑いながら読んだ。
連作短編のような感じだけど、ちゃんとシリーズ通した敵が出てきそうな気配である。続巻に期待できる。
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