とても綺麗な世界だった。
そこには夢があり、人々があり、そして信じるという強さがあった。
博物館惑星は文化の結晶であるのを証明するかのように人々の心を捉えて離さない。
気が付いたら、すっかり僕は夢中にそして、時に涙した。
綺麗な世界観が脳裏に浮かぶと、そこはいつも桃源郷だった。
加速度的な科学の進歩の中で、永遠の「美」がもたらす息苦しい世界からの解放感。
たぶん、僕たちが忘れそうになっている大切なものがここにはたくさんつまっていると思う。
ゆっくりと、自分の大切な人を見つめる時間。
美を理論無しで愛でる時間。
人の夢を信じる強さ。
そういう綺麗な桃源郷がこの本の中にはあった。
ロマンチックな一冊!
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