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 ◇「疑惑の月蝕」 栗本薫 (早川文庫JA)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 ジェニュアからの脱出を図らんとするナリス軍。

 そしてこれを追討するレムス国王軍。

 両者は夕刻、ルーナの森でついに激突した。ヤンダル・ゾックのあやかしか、巨大な眼球となった不気味な月が見下ろす下での戦闘は熾烈を極め、森は鮮血に染まる。同じ月の下、魔空間に変容したクリスタル・パレスで、恐怖に打ち震えるリンダの姿があった。

 そして、その一方、戦場を驚愕の知らせが駆け抜ける。

 「アルド・ナリス崩御――」と。

+-+- 感想 -+-+

 最近、グイン・サーガの終わり方に納得がいかない…

 はっきり言うけど、これじゃあ、すごく中途半端なシーンでの終わりだよ!

 まぁ、一年に一冊じゃなく、三ヶ月に一冊とか、それくらいのペースで刊行しているから、いいのかもしれないけど。

 つまり、次が気になるのである。

 今回も、やはり「すごい」ところで終わっている。

 

 パロでの大きなウネリがついに、他国…イシュトヴァーンやグイン、そしてスカールを巻き込み始めた。各国の豪傑たちが「ナリス崩御」という情報をどのように受け取り、そしてパロの現状を認識しているのか?

 非常に彼らは興味深い行動をする。

 100巻で終わりそうにない、グイン・サーガだけど、もし100巻で終わるのなら、これから一気に各国がパロを中心として、動き出すことは確かだ。

 

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