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 ◇「D-邪王星団2」 菊地秀行 (朝日ソノラマ文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 ガリオンの谷間でDを待ち受けていたのは、五千年の眠りから醒めた反陽子コンピュータ“シグマ”だった。Dはシグマが生み出す幻覚攻撃に耐えて人質の兄妹を救出するが、ブロージュ伯爵を失い、ミランダ公爵夫人も行方不明のままに終わる。

 

 兄妹を守って『砦』に向かう孤高のDに、シグマが生み出す新たなる刺客と、生き残ったヴァルキュアの七人が渾然一体となって襲いかかった。

+-+- 感想 -+-+

 今回はボスであるはずのヴァルキュアが全然出てこないのに、めちゃめちゃ苦戦である。

 さすがにDも一人ではカバーしきれないのか、左手を切り離して活躍している。

 つまり、今回は左手大活躍なのである。

 

 しかし、敵は、ヴァルキュアだけではなかった。味方にも、そして歴史にも敵対されるD。

 究極の状況になるからこそ、そのときに人の真価が問われ、そして輝いたものもいれば、輝きを失ったものもいた。

 

 新たな新敵、シグマも現れ、一層混迷を深める状況で、ハラハラドキドキのしっぱなしである。嗚呼、それにしても、スーってすごい女の子だ…

 

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