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 ◇「スカーレット・ウィザード5」 茅田砂胡 (中央公論新社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「おまえは本当に優しい男だな、海賊」

 巨大なクーアの権力にも何の興味も無かったくせにおまえは私に付き合ってくれた。

 だから――だからもう終わりにしよう。

 最重要課題であるダニエル救出作戦にはジンジャー主演で華々しく開幕し……そして…

 ラブロマンスも終幕を迎える。

 スカーレットウィザード最終巻

+-+- 感想 -+-+

 終ってしまった。

 どー、終るんだ!?

 とかなり疑問に思っていたんだけど、まさか、あんな形で、しかもちゃんとケリをつけて、終るところなんてさすが、茅田砂胡と思ってしまう。

 

 二人の倅ダニエルの華々しい救出劇。

 ジャスミンのらしくない焦りもちゃんと理由があった。

 

 似非SFと公言してはばからない、茅田砂胡の「ハーレークイーン型小説」はやはり茅田砂胡ってすばらしい作家だよなぁと感心してしまうくらいに、意外な終幕だった。

 

 ちょっと過激だけど、二人はそれでも愛し合っていた。

 それだけは確かだ。

 

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