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 ◇「歌う船」 アン・マキャフリー (創元SF文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 この世に生まれ出た彼女の頭脳は申し分ないものだった。

 ところが、身体の方は機械の助けなしには生きていけない状態だった。

 そこで<中央諸世界>は彼女を金属の殻の中に封じ込め、宇宙船の身体を与えた。

 

 優秀なサイボーグ船の誕生……それでも、嘆き、喜び、愛し、歌う、彼女はやっぱり女の子なのだ。乙女の心とチタニウムの身体をもつ宇宙船の活躍を描く、傑作オムニバス長編。

+-+- 感想 -+-+

 SFの王道の設定である。

 宇宙、そして船。アンドロイド…

 そして人とアンドロイドの交流。

 

 その船は船である以上に女の子だった。

 生きることに悩み、恋に悩み、そして過去の傷に悩む。

 宇宙航行をする中で、船である彼女は『筋肉』と呼ばれる乗組員たちとの交流の中で様々な経験をする。

 そして彼女は人よりも人らしい心の結論にたどり着いた。

 

 SFらしい単語も多いけど、会話中心の文章の構成は非常にテンポがあるので、SFが苦手でも読めると思う。

 ちなみに僕はあまりSFを読まないのだけど、十分楽しめた。

 

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