ぐっと最初から話に引き込まれた。
唐突の告白。
主人公は大いに驚き、性の問題そしてある「事件」に直面する。
セックスとジェンダーの不一致…
つまり、「性同一性障害」を真正面から取り組んだ意欲作。
青春の思い出と現実のギャップ。
過去の記憶、そして友情と葛藤しながら、「今」を見つめようとする登場人物たち。
失われそうになっているものを必死で守ろうとする姿に感動する。
過去を見つめ、そして「今」を見つめ、彼らの失いそして得た未来への結論は?
必死で失われそうになるモノを守るために、真実を追究し、いつしか彼らは本当に守るべきものを知ったとき、致命的に失ってしまうものを知る。ミステリの重複をうまく描いていると感じた。
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