Dシリーズで、Dに焦点を当てたものに、「双影の騎士」があるけど、これはDの謎にいっそう焦点を当てている。以前から「お前だけが成功例」という文章がキーワードになっているけど、今回、ほんのちょっとだけそれが明らかになっている。そして、あとがきにも気になる菊地秀行の言葉が…。
このシリーズの特徴はヴァンパイアに対しての菊地秀行の深い愛情と、そして鋭い分析が光っているように思える。なぜ、これほどまでにヴァンパイアとは物悲しい存在なのだろう?「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」も物悲しいトーンの映画だったし。
ヴァルキュアの知られざる心うちが4巻目、つまり完結編にてはじめて明らかにされ、神祖とD、そしてヴァルキュアが一本の線でつながる…
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