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 ◇「巴里・妖都変」 田中芳樹 (カッパ・ノベルス)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 警視庁史上、最強にして最凶の女性官僚・薬師寺涼子警視がパリに舞い降りた。パリの大学での特別講師として招かれたのだ。もちろん、忠実なシモベ、泉田準一郎警部補も強制同行……。

 

 空港についた涼子たちの目前で、老人がリスのような生物に脳を吸われて死亡してしまう。奇怪な生物が引き起こした事件に涼子は嬉々として単独捜査を開始!被害者が日本の巨大ハイテク企業・アルゴヨーロッパ総支配人、藤城奈澄邸の使用人と知った涼子はパリ市内の藤城邸へ突入するが…!

 

 地上で最も危険な女・薬師寺涼子の痛快無比・傍若無人の活躍を描く。

+-+- 感想 -+-+

 これは電車の中で読むのはやめましょう。

 そして一人のときに読むことをオススメします(笑)

 なぜなら、笑ってしまうから。

 非常に面白い。若干毒気の強さは否めないけど、それでも、笑ってしまう。

 

 女性が活躍する作品は数多あるけれど、でも、その中でこの作品の女性キャラの活躍度と強さは群を抜いているように思える。

 女王「薬師寺涼子」

 彼女の今回の活躍先は、日本を越えて、フランスである。

 もちろん、泉田準一郎も強制連行。

 彼らが行くとこに、事件が勃発するのは明々白々でやはり今回も奇々怪々の事件であった。

 

 お涼が女王なら、今回、敵さんには女帝がいる。

 そして謎の占い師、代議士、などなど、錚々たる面々を前に二人の息の合った活躍が見物。 そして、二人の主従関係は…(笑)

 

 非常にコミカルに笑える作品で、安心して面白く読める。

 

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