上巻最初の陽子と、下巻の最後の陽子を読み比べて欲しい。
なんと変わったことか!?
そして、その変化のプロセスを小野不由美は非常に巧みに描ききったと思う。
楽俊と陽子の絡みも非常に話の魅力を増した。
やはり、それは陽子の葛藤と密接に絡み合うから面白いのだろう。
過去の自分を乗り越えるために。
または、自分自身をもっとまともな人間にするため、陽子は剣を手にケイキを追い求め、旅をする。そして行き着いた先には思いもかけない展開が陽子を待っていた。
重大な転機に陽子は今までの経験を通じて、重大な決断をした!
「自分自身」を取り戻した陽子の物語のプロローグ。
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