◇「女王陛下の薔薇�@」 三浦真奈美 （中央公論新社）  ◇

+-+- あらすじ -+-+

　獅子と薔薇の紋章の下、帝国に史上初の女王が誕生した。

　しかし、女は「家庭の天使」である時代、その統治は困難を極めた。

　古き慣習に昂然と立ち向かう若き女王。

　彼女を助けたいと真摯に願う平凡な一人の少女。

　夢を諦めずひたむきに生き、精一杯咲き誇ろうとする薔薇たちが時代を、世界を動かし始める。

+-+- 感想 -+-+

　平凡な少女と思っている少女は女王陛下の親友だった。

　自分がどのような者かわからず、ただ両親の言うままに生きている少女は人々との交わりにより、様々なことに思いをめぐらすようになった。

　他人の痛みをわかることは難しい。

　お嬢様で世間知らずの彼女に一人の男が道先案内人を買って出た。

　彼は平凡な少女に何を見て取ったのだろうか？

　中世ファンタジーで、少女が女性に変化し、自分らしさの人生を求める物語が始まった。