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 ◇「世界紛争地図」 松井茂 (新潮文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 冷戦終焉後、ますます混迷する国際情勢――。

 核の脅威消えない朝鮮半島、日に日に高まる米中の対立、湾岸戦争以降も目が離せないイラクの動向、領土問題が再燃する日本近海の軍事情勢など、世界各地で燻り続ける地域紛争に注目し、戦火の裏にある各国の思惑を大胆に分析する。

 地球上の危険スポットを歴訪し、生の情報を収集した筆者が三十枚の地図を駆使して解読する渾身の一冊。

+-+- 感想 -+-+

 この前読んだ宗教世界地図を縦軸の認識方法としたら、今回の見方は横軸の見方である。この本の筆者は現在の紛争を民族・宗教的な一面を表層的な性質と断じ、そして経済利権の争いが本質であると指摘している。

 筆者の選民思想的な文章は辟易させられるが、大マスコミでは報じられなかった情報を読めるのは嬉しい限りである。

 

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