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 ◇「女王陛下の薔薇C」 三浦真奈美 (中央公論新社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 新たな植民地法締結の使命を帯び、内戦の混乱未だ収まらぬ。

 ハガンへ特使として赴くエスティ。

 売名行為との誹りを受けながら、友の治める国との橋渡しを願う彼女は無事大任を果たせるのか。

 様々な苦難から逃げることなく、波乱の時代を鮮やかに生き抜いた薔薇たちの物語は新時代への夢に向け、今ここに幕を下ろす。

+-+- 感想 -+-+

 大輪の花を咲かせた薔薇たち。

 それぞれ表現するものは違うけど、そこには自分への誇りと、自分らしい生きがいに満ち溢れているように思えた。友を大切に思い、親友と共に歩んだ一生がぐっと胸に迫ってくる。

 

 旧体制から新体制へ…

 薔薇たちは確かにその掛け橋に貢献したのである。

 一生懸命に普通の人間が生きる。

 誰も特別なわけじゃなかった。

 最初は誰もが蕾だったのだ。それが一生懸命さという肥料から大きく大輪の花を咲かせた。自分もがんばらなきゃと思わせてくれる小説だった。

 

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