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 ◇「彼女が猫になる日」 雑賀礼史 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「うにゃん!」

 慶一郎の背中に飛びついてきたのは、ネコミミと尻尾を装備し、服装も見事にコーディネートされたネコ美雪。

 身も心も猫になりきった美雪は、普段をはるかに凌ぐ機動力で暴れまくり、彼女に襲われた大作の悲鳴が、鬼塚家に木霊する。ああ、大作の運命はいかに……。

 

 そんな表題作に加え、鉄斎、雷蔵、天堂の凶悪ジジィトリオの「オヤジ狩り狩り!?」を描いたリアルバウト史上最もバイオレンスな一編や、涼子と静馬の父親がはじめて登場するエピソードなど、バリエーション豊富な5短編を収録。

 

 驚愕、爆笑、バイオレンス、そしてキューティ。そのすべてをぎゅっと詰め込んだEXシリーズ第四弾!!

+-+- 感想 -+-+

 笑える。

 いやいや、いつも型破りなEXシリーズは面白い。

 設定が現代日本なので、読者はそのストーリー展開をかなり痛快に感じると思う。

 

 特に「痛快!地獄の三匹がゆく!!」は腹痛を起こしそうになるくらいに笑えた。

 あのジジィ三人って主人公や敵のボスキャラよりも強いし、社会の敵かもしれないとちらりと思った(笑)

 さすがリアルバウトの最強の長老組である。

 

 他には表題作は非常に興味深かった。美雪の内面を描いた作品だからだ。

 また、「星はなんでも知っている」では大作の転校前のエピソードが載ってるし、「チチカエル」では涼子と静馬の父親が大活躍する。読後の感想は「やっぱりこの親ありてこの子あり(逆も可/笑)」だった。

 

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