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◇「魔剣街」 菊地秀行 (祥伝社 Non Novel) ◇
+-+- あらすじ -+-+
失踪青年紫津真を追跡していた人間捜し屋秋せつらは、凶悪剣士ジャキと出会った。
ジャキは七人の仇敵を斃すため、同志(紫津真)とともに五万年前の太古から転生してきたのだという。すでに敵の一人――剣術師範南郷を、シズマは屠っていた。
せつらは南郷の娘さつきと接触するが、突如、ジャキの剣はあたり構わぬ殺戮を開始、その刃はせつらの妖糸をも襲った。
剣戟の街と化した<新宿>。
はたしてシズマはどこに?残された六人の敵とは?
+-+- 感想 -+-+
せつらとメフィストが立ち向かう相手は五万年前の戦士だった。
しかし、それは前世の記憶でも在る。
新宿という現在の中で、徐々に変化していく登場人物たち。
運命という名前も持つフィールド<新宿>はシズマやジャキにどのような運命を与えるのだろうか?
新宿を笑って立ち去るものはいない…
新宿の生み出す物語はいつも切ない…
前世という名の呪縛に縛られた戦士は失われたものを取り戻そうとするかのごとく、そして罰するかのごとく戦っていく姿がとても哀しげだった。
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