超美青年が出てくるわけでもない。
超美少女が出てくるわけでもない。
かといって、凄腕の勇者が出てくるわけでもないし、賢者が出てくるわけでもない。
普通の少女と普通の青年、どこにでもいるような彼らがすごい冒険者になれればいいなとそこはかとない夢を抱きながら、身の丈にあった冒険をする。
そんな長い物語の始まりだった。
キャラの個性がそれぞれ補完しあう関係の物語はたくさんあるけれど、この物語ほど互いの関係を非常に補完しあっている物語もないだろう。自分のため、誰かのため、パーティのため。普通であるからこそ、微笑めるハートフルな物語だろう。このシリーズを読むと、彼らの姿になぜかホッとする。
登場人物が僕たちのような普通の人間だったからだろう…
そして、人ってこんなに温かい。
人ってこんなに一生懸命なんだととてもポジティブに物事を捉えるきっかけになれる本だとも思える。
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