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 ◇「デュアン・サーク8」 深沢美潮 (電撃文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 『魔法戦士になりたい!』

 銀ねず城の戦闘でクレイ・ジュダの活躍を目の当たりにしたいデュアン。魔法戦士になるための方法を聞くため、アニエス、クレイ・ジュダとともに氷雪のオパールの元へと向かった。

 

 一方、オルバとランドは、トラブルに巻き込まれていた。ランドがアサッシンギルドから足を洗う条件として、とてつもなく困難な仕事を命じられていたのだ。

 その仕事とは『アサッシン殺しのブラッディ・ロウを殺せ』というものだった!!

 『氷雪のオパール』『アサッシン殺し』、二つの物語が感動の結末を迎える。

 「デュアン・サーク」第一部完結編!!

+-+- 感想 -+-+

 第一部完結って事だけど、第二部への変化を確認できる巻だった。

 デュアンはクレイ・ジュダの姿から自分の次への姿をうっすらと想像できるきっかけになったようだ。クレイの清廉潔白な人柄、魔法戦士としての戦い方など、冒険者として参考になったようである。デュアンが今までとは違った何かを見つける旅はアニエスとともに大人になる一つのステップでもあったのだろう。

 

 アサッシン殺しの方は、大人である『ランド』の過去との決別の戦いだった。

 彼の心の闇が晴れるには、アサッシンギルドとの関係は絶つだけではなく、ミスティとの関係も明確にしなければならなかった。徐々に追い詰められていく中、もう一度お互いの心を交差させるには闇は深く、時間は残酷であった。ランドは闇の中で咆哮した。

 

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