ぶたぶたを見ると人はだいたい驚き戸惑い、その後、どうしようもなく惹かれていくのだ。
外見にそしてそれ以上に内面に。
物静かな男性だと思われる山崎ぶたぶたさんはいつも悪意なく真摯に登場人物たちに接する。
それぞれ悩み、傷を負った登場人物たちはそのぶたぶたを通じて、何かを気づく。
それは彼の外見のためか、それとも内面のためか。
そのどちらなのか、それともどちらでもないのか。
とにかく、どれにせよ、登場人物たちがぶたぶたに会った事に、何かを得たのは確かだった。どれもそれぞれいい。甲乙つけがたいものである。
通常、多少の好き嫌いがあるのだけど、この「ぶたぶた」に関してはどれもいいと思ってしまう。これは非常に優れたことだと思う。
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