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 ◇「百星聖戦記9」 ひかわ玲子 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「星を担う者よ。世界を救う英雄たちよ、リム・アースへ来たれ」幻の王国リム・アースの巫女姫アーシュレイラが、星の英雄を誘う。そして星は、凍てついた空に、強く、またたく――。

 

 ローゼンの都。貧しく、薄汚れた街に、ゴード・ジマーと四人の騎士たち。そして、侫臣バルデアル公に汚された、悲劇の美姫フェリアナを護る盗賊グリフィン一家。国境を、身分を越えて戦士たちは邂逅の刻を迎える。

 

 一方、ローゼンからはるか彼方、オーラ山脈では、ひときわ大きく輝く双星が近づいていた。残酷な運命に引き裂かれた両翼<双頭の鷹>と称された名将アクアレードとルヴィラードは、友と星の絆に導かれ相まみえようとしていた!!

+-+- 感想 -+-+

 ついに、この時が来た…と思ったのは僕だけじゃなかっただろう。星が集まりだしたのだ、本格的に。これまでゴード・ジマーたちのルーンガルド組。アクアレード組、ルヴィラードは単独で。そして、フェリアナたちグリフィン一家。それぞれがそれぞれの運命の中、星に導かれるようにして交錯する瞬間を待っていた。

 そして彼らは偶然とは思えない関わり方をする。

 

 そんな運命とは別にフェリアナは必死で自分を強い女になろう、アクアレードに相応しい女になろうと努力をする。ジュアールもジマーたちに会って、ハマっていた穴から抜け出そうとしている。彼らは今よりもずっと輝く星になれるだろうか?

 

 また、アクアレードとルヴィラードも出会おうとしていた。しかし、彼らの前には難解な「敵」がいた。「星」かもしれない。将軍なのだ。心に傷を負いながらも、引き裂かれない、変わらない友情はやはり「双頭の鷹」なんだと思わせる。

 1+1>2

 の関係なのだ。

 

 そして星はあと40名。

 

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