勝ち取るしかない!!
エレオノーラの衝撃的な行動は全然予想外の展開を引き起こした。
エレオノーラの父レオポルト、そしてボスポラス帝国の大宰相ケマル・エウヂミクがお互い有能すぎる為政者という事を照明したことでもあるが。そして、ジェラルドも飄々とした態度で読者を翻弄する。彼の本意はいったいどこにあるのだろう?
コントラットとナギブの凄腕工作員二名も情と仕事のこの狭間でエレオノーラたちを翻弄する。彼たちの最終的な目標は?ちらりと見えるコントラットの素顔は温かさと冷たさ両面があり、まだわからない。
エレオノーラとベアトリーチェはある壁にぶつかっていた。
前巻で引き起こした後遺症があったのかもしれない。
混迷する状況は一層深まるばかりだった。
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