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 ◇「華胥の幽夢」 小野不由美 (講談社X文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「夢を見せてあげよう」

 ――しかし、荒廃と困窮を止められぬ国。采王砥尚の言葉を信じ、華胥華朶の枝を抱く采麟の願いは叶うのか?

 

 「暖かいところへ行ってみたくはないか?」

 ――泰王驍宗の命で漣国へと赴いた泰麒。雪に埋もれる戴国の麒麟が、そこに見たものは?

 

 峯王仲韃の大逆を煽動した月渓は圧政に苦しむ民を平和に導いてくれるのだろうか?

 

 陽子と初めて心を通わせた楽俊は、いま。

 

 希う幸福への道程を描く短編集。

+-+- 感想 -+-+

 今までの物語のフォローと、同時に次への展開の展望が織り交ざった短編集だと思う。

 ちょうど、節目なのかも。

 そうなるとやはり○麒の行動が1つのバロメーターになるのかな?

 まぁ、とにかく、切ない真っ暗なものと、明るい物語など多彩にラインナップされている。

 個人的にはやはり華胥が興味深かった。何か新しい動きが始まる前の前夜的物語だからだ。あと、乗月もかな。

 

 キャラ的には「帰山」と「書簡」かな?

 やっぱり楽俊がいいし、風漢もいい。

 宗国のボンボンもこれから注目だな。放蕩息子の面目躍如って感じかも。

 

 とにかく、これからに期待させてくれる短編集だった。

 そして、ちゃんと定期的に出てくれるのかなって不安も感じた(笑)

 

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