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 ◇「桐原家の人々4」 茅田砂胡 (中央公論新社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 両親を事故で亡くし、ただ一人生き残った桐原零は叔父の家に引き取られる。

 新しい「桐原家」は少年にとり、驚異に満ちた家族の暮らす家だった。

 過酷な少年時代にもかかわらず、絶妙なキャラクターぶりを発揮し、絶大なる支持をとりつけた零を描いたシリーズ最終巻。

+-+- 感想 -+-+

 前に出ていた巻よりもずっとシリアストーンである。 笑えるところもあるけれど、それよりもずっと辛いとか切ないとかそういう感情の方が強いと思う。

 今回は、あらすじの通り、零を中心とした桐原家の物語である。

 前巻までの謎だった部分のプロセスが描かれたものである。

 

 非常に辛い物語だった。

 零の少年時代の経験。そして思い。

 描かれる事の無かった零の交友関係なども興味深い。

 

 また父親が存在感があった事など新鮮な部分もあった。

 桐原家の新しい一面を見せてくれたような気がする。

 

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