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 ◇「VSイマジネ―ター part2」 上遠野浩平 (電撃文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 君にはやらなければいけないことがあるかい?

 そうしなくてはだめだと思い込んでいることはないかい?

 それは君にとって本当に大切な事なのか、真剣に考えてみた事があるかい?

 

 もし、君がどんな事をしてもやり通すというなら、それもいいだろう。

 だがそれが、何の望みも願いもない、ただの暴走であるのなら、君は<イマジネーター>の手の中に堕ちているのかもしれない。もしそうなら、このぼく――<ブギーポップ>は何度でも君の前に帰ってきて、そして"対決”するだろう――。

+-+- 感想 -+-+

 読み終わった最初の感想は、「うまくまとめたなぁ」という安堵感だった。

 主人公の名前の通り<不安な泡>という作品の色調がどんな展開になるのか、読者を不安にさせる。

 そして、フィナーレで登場人物たちは一点に集まり、そしてブギーポップも…。

 

 謎ばかりを抱えている【織機綺】が話のキーになっていく。

 そして、少年らしい意地を見せる【谷口正樹】との関わり合いは非常に面白いモノだった。

 少年少女らしい二人の不器用でも力強い一途さが心惹かれた。

 それに非常に対比できる悪者もやっぱりいるけれど…

 

 心の欠落と、守るべき心。

 二つの心の動きが物語を動かしていき、結末に絶望から希望へと変えて行った。

 

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