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 ◇「エンジェルハウリング1」 秋田禎信 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 白く美しい指先に一瞬だけ力が込められる。ただそれだけ。

 それだけでその男の顎は音を立てて、あっさりと外れる。

 痛みにのた打ち回る男をその真紅の髪の美女は、炎のような紅い瞳で冷たく見つめていた…。

 

 絶対殺人武器――イムァシアの刀鍛冶たちにより最強の暗殺者として育てられたミズー・ビアンカは辺境の街にいた。目的はとある退役騎士の情報を得る事。彼は”精霊アマワ”の手掛かりを持つ唯一の男なのだ。

 

 世界の滅亡の鍵を握る”精霊アマワ”。

 その強大な力と、それを巡る陰謀にミズーはたった一人で闘いを挑む!!

 触れれば切れるほど研ぎ澄まされた冷厳な幻想世界。

+-+- 感想 -+-+

 まず、注意しなくてはいけないのは、これはオーフェンほど気楽なモノではないのかもという事。

 難しい…というか、かなり観念的な文章も多いし、笑えるところも一巻は少ない。

 主人公はかなり物騒で真面目なのだ。シリアスにこちらは進むのかもしれない。

 

 さて、エンジェルハウリングとは二つのストーリーが一つの出来事を追っていく構成に仕上がっているらしい。

 なので、二巻目は一巻目の主人公ミズーではない。

 

 まだまだ、謎ばかりだけれど、笑えないからと言って、つまらないわけではない。

 読み応えがある。ミズーに絡んでくる男とか、まだまだ彼女自身にも謎が多い。

 一体、彼女はどこに位置する存在なのだろう?

 

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