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 ◇「ハリー・ポッターと賢者の石」 J.K.ローリング (静山社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 深夜、1匹の猫がある家を見つめていた。その姿は普通の猫よりずっと傲慢そうで、理知的だった。その猫に話し掛ける男がいた。銀のジッポライターを開け閉めすると、まわりの街灯は消えていった。そして、その気高い猫の姿はいつのまにか消えて、厳格な感じのする女性が男の隣に座っていた。そして彼らの視線の先にはこの後、赤ん坊が置き去りにされることになる。そこから物語が始まる。

 

 両親を、自動車事故で亡くしたその赤ん坊ハリーは、ダーズリーおじさんに引き取られたが、いじめられて、みじめな毎日を送っていた。ところが、11歳の誕生日を前に不思議な手紙が届き、彼の世界は一変する。そして彼は告げられるのだ。

 「おまえは魔法使いだ」
 そして、魔法の『ま』の字すら彼は手紙の案内に従い、魔法学校ホグワーツで、一から魔法を学ぶことになる。親友のロン、ハーマイオニーとともに、ホグワーツでの冒険に満ちた日々が始まった。

+-+- 感想 -+-+

 世界でもっとも売れた児童書の第一巻。

 具体的には3600万部も売れたらしい。

 なぜ、この本がこれだけ売れたのか?その理由はどこにあるのだろうか?

 

 理由はたくさんの夢がこの本に詰まっていたという事だろう。

 箒にまたがり、空を自由自在に飛び、おっかなびっくりに学校内を冒険する。

 仲間たちと悪さをして、大人を困らせる。

 

 そこには大人にとっての過去の夢、子供たちの純真な夢がいっぱい詰まっていた。

 大人は子供心を取り戻せるし、子供は夢を膨らませることができるだろう。

 だから、ヒットしたのも頷ける。

 

 個性的なキャスティングが学園生活を彩っている。

 親友であり悪友のロイ、優等生のハーマイオニー、おっちょこちょいのネビル、天敵のマルフォイ、優しくぶきっちょなハグリット。ついつい読者も魔法学校ボグワーツの生徒になってしまうだろう。

 

 児童書とは言え、子供はもちろん大人も楽しめる一冊だと思う。

 

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