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 ◇「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 J.K.ローリング (静山社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 魔法学校で一年間を過ごし、夏休みでダーズリー家に戻ったハリーは意地悪な伯父、伯母に監禁されて餓死寸前。変なしもべ妖精がハリーに『ボグワーツ校に戻ってはいけない』と警告をする。しかし、監禁されていたハリーは、やっと親友のロンに部屋から助け出され、学校へと向かう。そして、新学期が始まった途端、また事件に巻き込まれた。

 

 ボグワーツ校を襲う姿なき声。次々と犠牲者が出る。そしてハリーに疑いがかかる。

 果たしてハリーはスリザリン寮に入るべきだったのだろうか?

+-+- 感想 -+-+

 二度もヴォルデモードを退けたハリーはすっかり魔法使いの間では有名だった。

 …でも、やっぱり変わらないダーズリー家での待遇。その姿にやっぱり同情してしまった。

 そして、早くみんなに会いたい、冒険したいというハリーの心がひしひしと伝わってきた。

 

 今回も舞台は魔法学校ボグワーツ。でも、同じ舞台でも成長したハリーたちを十分に冒険させるぐらいにボグワーツは様々な新しい顔を見せてくれた。で、笑わせてもくれた。前回よりもずっと笑えたのはもしかすると、その分だけハリポタの世界観に馴染んできたからかもしれない。特にスネイプ先生の嫌らしさに慣れたのは大きいかも。

 

 今回は前回みたいに見えない恐怖との戦いではなく、具体的な犠牲者が出て、勇敢にハリーたちが立ち向かうという感じだ。一年生から成長したハリーたちがより魔法使いらしく事件を解決しようとしていく姿が微笑ましく感じるのはダンブルドアと同じように見守っている気持ちになるかもしれない。

 

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