小説じゃない。物好きしか読まない。そう言えるかもしれない。しかし妖怪好きや、京極堂シリーズを読んだ人間なら、ついていけるかもしれない。内容は学術書のような妖怪教科書であるが、京極堂シリーズで出てきた妖怪たちが京極夏彦のイラストつきで掲載されている。個人的にはやはり白沢が興味深かった。
また、京極夏彦などと交流が深いためか、京極堂の妖怪での説明の補足としても有効だと思える。京極堂の話で妖怪に興味をもてたら、この本も興味深く読めるし、面白いと感じるだろう。妖怪ってつくづく奥深いものなんだなあと実感できる本だ。
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