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 ◇「百鬼解読」 多田克己 (講談社ノベルス)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 姑獲鳥と絡新婦の関係とは?

 魍魎と火車はなぜ同一視されたのか?

 陰摩羅鬼とはどんな妖怪なのか?

 「姑獲鳥の夏」から始まる京極夏彦「妖怪シリーズ」に登場したすべての妖怪を、該博な知識で「妖怪博士」多田克己が解読。妖怪初心者にも研究者にとっても必読の一冊。

+-+- 感想 -+-+

 小説じゃない。物好きしか読まない。そう言えるかもしれない。しかし妖怪好きや、京極堂シリーズを読んだ人間なら、ついていけるかもしれない。内容は学術書のような妖怪教科書であるが、京極堂シリーズで出てきた妖怪たちが京極夏彦のイラストつきで掲載されている。個人的にはやはり白沢が興味深かった。

 

 また、京極夏彦などと交流が深いためか、京極堂の妖怪での説明の補足としても有効だと思える。京極堂の話で妖怪に興味をもてたら、この本も興味深く読めるし、面白いと感じるだろう。妖怪ってつくづく奥深いものなんだなあと実感できる本だ。

 

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