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 ◇ 菊地秀行 「媚獄王」 (祥伝社NONノベルス) ◇

+-+- あらすじ -+-+

 降りしきる雪が静謐をもたらした<新宿>で、新たなる事件が起こった。

 人捜し屋秋せつらの従兄弟『ふゆはる』が経営する花屋を巻き込んだ暴力事件と、謎の調剤師イリアにもたらされた不可解な事件。

 

 いずれも、藍然財閥の資産を巡る骨肉の争いに端を発していた。

 当主の後妻と一族の、妖術を駆使した攻防。やがて、イリアとふゆはるが藍然家主催の舞踏会に出席したとき、<新宿>を震撼させる闘いが始まった!

 

 <魔界都市>の美女をも狂わせる“媚薬”とは?

+-+- 感想 -+-+

 せつらとメフィスト。

 ことわることもないけれど、彼らは魔界都市新宿のシンボルである。

 いや、そのものかもしれない。

 

 絶世の美貌。

 超然とした精神。

 そして最大の謎は彼ら自身。

 つまり、計り知れない存在なのだ。

 それこそ魔界都市<新宿>そのものだと言われる所以かもしれない。

 

 しかし、彼らと同等のヒーローがついに登場した。

 しかも、せつらの従兄弟という触れ込みで、花屋。

 そしてせつらの従兄弟であるから、やっぱり美青年らしいのだ。

 

 謎の男『イリア』と花屋のふゆはる。

 この二人、せつらとメフィストのように魔界都市に愛された存在になれるのだろうか?

 

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