女性が強く生きる様を描いた作品はあまり多くない。
女性が男性のように強く生きるというものは今では多いだろう。
しかし、女性が女性のできる範囲で強く生きようとしている作品は意外と少ないのだ。
この流血女神伝シリーズはその女性が女性として強く生きている様がよく描かれていると思う。
今回の巻でもバルアンさん大暴れという感じだった。
破天荒な彼の所業はあまり見ていて楽しいものではない。
実際、作者の須賀さんも『彼の評判は地に堕ちる』などと書いてある。
そして実際話としてもそういう風に受け取られて仕方がないのだ。
久しぶりに訪れたルトヴィア王宮でカリエは多くの友人などと再会し、物語は転換期を迎えた。
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