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 ◇ 須賀しのぶ 「砂の覇王4」 (コバルト文庫) ◇

+-+- あらすじ -+-+

 女の身でありながら、小姓としてバルアンに仕えることになったカリエ。

 彼女はドミトリアス皇子の戴冠式とグラーシカ王女との婚礼に出席するため、タイアークへと向かうバルアンに同行することにもなる。

 その出発を数日後に控えた朝、恒例の散歩の途中で、カリエはエディアルドとしばらくぶりに再会する。

 しかし、彼は目を合わせようとしない。

 その彼の不審な態度に訝しく感じている時、カリエの身体に思いがけない変調が……!?

+-+- 感想 -+-+

 女性が強く生きる様を描いた作品はあまり多くない。

 女性が男性のように強く生きるというものは今では多いだろう。

 しかし、女性が女性のできる範囲で強く生きようとしている作品は意外と少ないのだ。

 この流血女神伝シリーズはその女性が女性として強く生きている様がよく描かれていると思う。

 

 今回の巻でもバルアンさん大暴れという感じだった。

 破天荒な彼の所業はあまり見ていて楽しいものではない。

 実際、作者の須賀さんも『彼の評判は地に堕ちる』などと書いてある。

 そして実際話としてもそういう風に受け取られて仕方がないのだ。

 

 久しぶりに訪れたルトヴィア王宮でカリエは多くの友人などと再会し、物語は転換期を迎えた。

 

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