完全に三色頭、アドルファス、そしてカシムの三人はメルヴィを引き立てる存在になってしまった。しかも、三人でコンビを組んで、引き立てているのだ。
当人たちからすれば不本意極まりない事なんだろうけれど。
今回は謎に包まれていた魔法使い組合組織が明らかになる。
アドルファスは下っ端魔法使いなのか!?
などという疑惑もあっさりわかる。
メルヴィがなぜカシムに魔法を教えないのかも、今回、しっかりわかる。
そうなると、なんてメルヴィってカッコいいんだ!と思ってしまうんだけど、そのメルヴィ自身の謎も徐々に拡大されていった。
このシリーズ一番の謎はこの大魔法使いメルヴィのことなのだろう。
大人の階段を一歩一歩上がるカシム。
その姿をメルヴィやアドルファスが見守っているんだなぁと実感できる巻だ。
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