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 ◇「未来は君のもの」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「えーっ、おれが師匠の代わりに、魔法使い組合組織の本部へ行くんですか?」

 おれの名前はカシム。気障で派手好き見栄っ張り、巨大すぎる魔力に問題ありの大魔法使いメルヴィの弟子だ。

 そんなおれ達のところへ、魔法使い組合組織の笑う勧誘員、アドルファスがやって来た。「今までのお詫びをしたいので、<黄金の都>に来て欲しい」と、組合組織の最長老でルカイヤという女性のメッセージを持ってきたのだ。

 ところが師匠ときたら、相手が女性なのに願いを断ってしまった!おかげでおれが師匠の代理で<黄金の都>へ行くことに……。そこで、おれはとんでもない騒動に巻き込まれてしまったのだ!!

+-+- 感想 -+-+

 完全に三色頭、アドルファス、そしてカシムの三人はメルヴィを引き立てる存在になってしまった。しかも、三人でコンビを組んで、引き立てているのだ。

 当人たちからすれば不本意極まりない事なんだろうけれど。

 

 今回は謎に包まれていた魔法使い組合組織が明らかになる。

 アドルファスは下っ端魔法使いなのか!?

 などという疑惑もあっさりわかる。

 

 メルヴィがなぜカシムに魔法を教えないのかも、今回、しっかりわかる。

 そうなると、なんてメルヴィってカッコいいんだ!と思ってしまうんだけど、そのメルヴィ自身の謎も徐々に拡大されていった。

 このシリーズ一番の謎はこの大魔法使いメルヴィのことなのだろう。

 

 大人の階段を一歩一歩上がるカシム。

 その姿をメルヴィやアドルファスが見守っているんだなぁと実感できる巻だ。

 

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