例の三人組、カシム、アドルファス、三色頭はやっぱりメルヴィを引き立てるダシだ…。
最後まで読み終わったとき、彼らの姿を見て、しみじみとそんなことを思った。そんな三人の姿が一般ピープルである僕たちの共感を呼ぶのだけど(笑)
今回、カシムくんは恋をする。その姿は一途だけれど、その一途さは時として強い毒になる。そしてカシムは危うくその毒に身体の芯まで冒されるところだった。しかし、アドルファスや三色頭が一生懸命、フォローしたのが涙ぐましい。
カシムの未熟さがあったからこそ、ジャスリンの成熟さが痛々しかった。
そして、健気だった。それに反発してしまうカシムはやはり恋をしている男性の意地なのだろうと思う。あまり誉められたことじゃないけれど。
今作、メルヴィの今後を危惧してしまうシーンがいくつかある。
いったい、どのようにこれがメルヴィに影響してくるのだろうか?
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