五編の短編が収録された短編集だ。
個人的に好みだったのは「君のための子守唄」と「空の石 海の虹」が良かった。
特に「君のための子守歌」はかなり感動してしまった。
まずは「君のための子守歌」から。
天才がゆえに疎んじられている少女。
彼女はまだ少女なのに、その頭の回転の早さにより、大人びて見える。
それをリジィオはその人の良さで、徐々に彼女の心を癒していった。
彼女に迫る陰をリジィオが哀しそうに眺めたのも頷ける。
また、「空の石 海の虹」はりジィオの隠された力が発現する。
その時の『大馬鹿者軍団』の反応が笑えた。
ストーリー的には重要なポイントのように思える。
しかし、彼の借金は返せる日が来るのだろうか?
この短編の中でも借金は返しても、減っていない(笑)
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