あらすじにもある通り、並外れた音痴の道士の幽霊アルーンがかなりいい味を出している。さすがのリジィオもかなりぐったりの様子だ。
これまでリジィオを読んでいて、道士という職業はかなり精神的に辛いものだとわかった。そして、道士幽霊のアルーンも精神的に強かった。
その彼が幽霊になっているのは、やはり彼も人間だったからだろう。
道士という職業が、どのようなものかというものが多少描かれている。
今回は『夢の雫』という短編が面白い形をとっていた。
ショートショートのような長さの物語が数編、同じテーマで書かれているようだった。
特に、人形の話はかなり感動した。ショートショートも冴木忍は上手い。
やはり今回も例の大馬鹿集団が現れた。
大馬鹿はなぜこれほどまでに大馬鹿なのだろうと思ってしまう。
救いようがないとゆーかなんとゆーか…。
そして、これが出ると、どうも論点はリジィオの血と、そして大馬鹿集団になってしまうために、若干他の短編とは毛色が違うような気がした。
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