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 ◇「暁の天使たち」 茅田砂胡 (中央公論新社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 デイジー・ローズはお気に入りの薔薇園で三人の天使に出逢った。

 菫の瞳と輝く銀の髪の、すさまじく丁寧で礼儀正しい天使。

 宝石のような緑の瞳と太陽の光を浴び黄金に光る髪で、恐ろしく口も態度も悪い天使。

 そしてもうひとり、黒い天使に――。

+-+- 感想 -+-+

 スカーレット・ウィザードの外伝のあとがきで、示された新しいシリーズのはじまりである。つまり、あのデルフィニアの後のストーリが楽しめるわけである。

 …しかし、なんて言うのか、人によっては今回のキャラの使い方には抵抗があるかも。つい、そう思ってしまう。『デルフィニア戦記』があれで完結したと思っている方は読まない方がいいかもしれないので、最初にちらちらと立ち読みして、買うか買わないか判断してもらった方がいいと思う。

 

 僕は違和感を覚えた方だけど、実は途中から“こんな『続き』もいいかも”と思い始め、かなり楽しめた。違和感もそうしたら、なくなった。王妃とシェラやルゥだけが出てくるだけではなく、『あいつ』や『こいつ』も出てきたのは驚きだった。しかし、よく考えると、彼らが出てきたのだから、他の奴らも出てこないわけではないのであろうと思う。

 

 そして、キングとクイーンはどうなってしまうのか?

 それもかなり気になるところだ。

 

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