徐々に『いい人』になっていき、保護者的苦労を押し付けられつつあるアドルファスの意外な過去が表題の『六花の舞う頃に』では描かれている。もちろん、メルヴィ絡みだ(笑)三色頭くんやケイモス、そしてミッフィーたち弟子と強大な敵に立ち向かう。無論、お笑いっぽく。当初、クールな青年だったケイモスもこの毒に犯されつつあるようだ。
アドルファスがなぜ魔道士を志したのか?かなり興味深いエピソードだったと思う。
最初の巻でメルヴィと共に行動したルカスの物語も興味深い。
昔のメルヴィを知れる中編だったし、メルヴィの背負う何かを垣間見れたような作品だった。ルカスとメルヴィの激しいやりとりも笑えた。
メルヴィに深く関わる二人がどのようにメルヴィにより変化していったのか。
それがとてもよく描かれていた両編だと思う。
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