今度の主人公は冴木忍の作品では珍しく不幸ではない(笑)
どちらかといえば、困らせる方の存在だ。破天荒で、豪胆。
からっとした性格で気持ちがいい。
…まぁ、その代わりまわりの人間たちに多大な迷惑をかけるようだけど。
かなり長大なシリーズになりそうである。
卵王子カイルロッドの苦難を思い出す。あれも超大作で、一冊目の終わりは冒険の始まりで、伏線の張りまくりだった。
長編は根気も必要だけど、その根気が感動に変わるはずだ。
短編や読みきり型のシリーズが多い冴木さんだけれど、この「天高く、雲は流れ」は確実に超長編になるだろう。
|