「でっけぇ河だ。対岸も見えやしねぇ」
ジャンクと呼ばれる船の甲板から身を乗り出し、フェイロンは口笛を吹いた。
盗まれたサティス大王家の<家宝>の手がかりを求めて、第三藩王のもとへと旅立ったフェイロンたちは、大河コアンをジャンクに乗って帆走していく。
ところが、パジャは船酔いで身動きできない。そのうえ、ジャンクから落ちてしまったレグヴァを助けようとして、フェイロンがレグヴァとともに行方不明になってしまった!混乱の中、海賊まで現れて……。
頼りにならない男たちのせいで、ロスメスタやユンファっちにピンチが迫る――。
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