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 ◇「天高く、雲は流れ2」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「でっけぇ河だ。対岸も見えやしねぇ」

 ジャンクと呼ばれる船の甲板から身を乗り出し、フェイロンは口笛を吹いた。

 盗まれたサティス大王家の<家宝>の手がかりを求めて、第三藩王のもとへと旅立ったフェイロンたちは、大河コアンをジャンクに乗って帆走していく。

 ところが、パジャは船酔いで身動きできない。そのうえ、ジャンクから落ちてしまったレグヴァを助けようとして、フェイロンがレグヴァとともに行方不明になってしまった!混乱の中、海賊まで現れて……。

 頼りにならない男たちのせいで、ロスメスタやユンファっちにピンチが迫る――。

+-+- 感想 -+-+

 一巻ではとっつきにくかった感じのするパジャだったけど、二巻になってかなり親しみを覚える性格だって事がわかってきた。特にツァイビンに対する態度は意外だった。この転機がどのようにパジャに影響するのかは見ものだ。

 あとはやっぱりロスメスタのおねーちゃんもかなりふざけた性格をしていて、豪胆だなと思えるけど、年相応の姿も見せてくれる。ユメちゃんもなかなかかわいいとこを見せてくれる。脇役たちがとても生き生きと活躍していたように思える。

 

 物語はまだぜんぜん、真相を現していない。その代わり、キーになりそうな登場人物が他にも出てくることになった。謎はまだまだ深くなりそうだ。

 

 <家宝>と<宝珠>と<魔族>と<金色の虎>

 ぜんぜん、つながりが見えない。

 

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