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 ◇「天高く、雲は流れ3」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 “カマイタチ”が出る――。

 第三藩王の領地内に入ったフェイロン一行が聞いたのは、街を荒らし、見境なく人を襲う“カマイタチ”の噂であった。姿なき殺人者を恐れ、日中も街を歩く者はいない。

 困惑しつつも、一行は先を急ぐ。だが、“カマイタチ”の魔手は、早くもフェイロンたちを襲った!術者か、それとも強力な力を持つ魔族の仕業か?敵の正体も、真意さえも見出せぬまま、彼らは渦中に飲み込まれていく!!冷酷で残忍な、かつてない強敵を前に、フェイロンの新たなる戦いが始まる!!

+-+- 感想 -+-+

 これはもしかすると物凄い超大作になるかも。

 読み終わった時に、僕はそう思った。

 とにかく、仲間になる人間の数も、敵の数も、桁違いに多いのだ。

 てっきり、端役の一人だと思っていたオルジェイの描写もしっかりしている。

 これはたぶんいきくつもの流れを平行して描いていくんだろうなぁと思った。

 

 フェイロンは天真爛漫に活躍をしているが、パジャなどはかなり微妙な立場にいる。

 これはこの後の物語に大きな影響を与えていくように思える。

 あとはシズマもなかなかいい味を出している。

 フェイロンとシズマの二人がいると、少々、パジャが可哀想に思えるぐらいだ(笑)

 

 真の敵がやっと姿を現す第三巻。

 とは言っても、やっと敵がわかったって程度だけど。

 

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