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 ◇「天高く、雲は流れ4」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 凄まじい魔力を持つ残虐な少年ライフォンとともに消えたユメを追って、フェイロンとパジャは第三藩王の領地へと向かった。闊達な商人たちの城下町――だが、そこにあったものは死と恐怖だけを閉じ込めた、街という名の呪われた牢獄であった!

 

 一行を、嘆きと悲しみを面に張り付けた死者たちが襲い、妖艶な美女テティが暗き闇へと誘う!人々の喜びや平和な生活、そして安らかな死さえも冒涜する魔を滅ぼすため、フェイロンとパジャは邪悪なるものの蠢く王城へと足を踏み入れた!!

+-+- 感想 -+-+

 ついに第三藩王の王城へ。

 かなり、暗澹たる状況だ。

 とゆーか、絶望的な状況と言っていいだろう。

 

 その中でやはりパジャとユメが微妙な立場の上で揺れている。

 お互い抱えている魔族というコンプレックス。

 それを彼らの行動に強く影響している。

 それが痛々しいし、そのことがどのように今後、影響するのかが注目される。

 

 そしてパジャが徐々に色々なものに気づいていく姿がなんとなく嬉しい。

 まさか、最後のシーンで相手の申し入れを受け入れるとは思わなかった。

 結果は悲劇的だったけど。

 

 第三藩の真実が明かされるので必見である。

 

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