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 ◇「天高く、雲は流れ5」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「第四藩王領で待ってるよ」

 あざけるかのような言葉を残し、姿を消したライフォン。石造りの橋と、街を縦横に走る美しい運河の都で、邪悪な少年は何を企むのか?待ち受ける危険な罠へと、フェイロンたちは少しずつ近づいていた!

 

 一方、ライフォンの魔手はユメへも伸びていた。人間と魔族の狭間で揺れ動き、“裏切り者”の烙印を押されたユメに、ライフォンは天使の微笑をたたえて近づく。その美しい笑顔の下に、おぞましい悪意を隠して――。

 

 ライフォンは誰の想像をも超える異常な速度で成長を遂げ、今やフェイロンの前に立ちふさがる脅威となってひそやかにその牙を研いでいた!!

+-+- 感想 -+-+

 ライフォンは恐ろしいまでの速度で成長している。

 そして知性や残虐性も同じかもしれない。

 彼の中にはどんな闇が広がっているのか?

 かなり薄ら寒いものを感じた。

 

 とは言え、大所帯になったフェイロン一行。

 それぞれが曲者で、かなり賑やかだけど、やっぱりユメがいないのは寂しい。

 そのユメは魔族にも疎外され、人と魔族の狭間で揺れ続けている。

 それに言い寄るライフォンとセフィン。

 彼らの意図はどこにあるのだろうか?

 

 新たなステージで新たな登場人物も現れ、一層、状況は混沌としていくように思える。そしてどこまでライフォンの魔手が伸びているのかも気になってしまう。

 

 アルジェイ近辺にも不審な動きがあり、こちらも気になる。

 もちろん、テンシャの気持ちの行方も気になっている(笑)

 

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