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 ◇「天高く、雲は流れ6」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 人間は地に、蛟はティンラン湖に。

 その聖域を侵すことなかれ――。

 だが「水網都市」誕生における契約は破られ、怒れる蛟が豊かな水の街に災いをもたらした。

 夜闇の中、水が人を喰らう……。そして、夕暮れと共に恐怖に震えだす水網都市に、ひとつの託宣が告げられた。

 “水害を鎮めたくば、ロスメスタを生贄として捧げよ!”

 なぜ、サティス大王家の王女が生贄として選ばれたのか?水害騒ぎにはやはり邪悪な少年、ライフォンが関わっているのだろうか。街を覆う不吉な噂の真相へと、フェイロンは挑んでいく!!

+-+- 感想 -+-+

 読み終わった後は、新たな登場人物たちの肝の太さなどに頼もしさを覚えたけど、同時に、仲間たちの不安定な様に若干の不安を覚えた。これで、狡猾なライフォンに太刀打ちできるのだろうか?と。

 

 今回はなかなかロスメスタ王女とアンクが活躍していた。人間としても一回り大きくなったような気がする。もっとも、ロスメスタの方は疑問の部分もたくさんあるけど。確実にアンクの方は成長した。その成長ぶりは頼もしさを感じる。

 

 あと、ロスメスタとパジャの関係もどうなるんだろうなぁと思う。

 この二人、好きでいがみ合ってるのか、それとも、本当に性格が合わなくていがみあっているのか、わかりにくいのだ。二人ともひねくれ者だし。とにかく、この二人の関係は切り札になるのか、火種になるのか、注目の部分ではある。

 

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