今後の流れを決める大きな事件の起こった巻だった。
まさか、あの人が死ぬとは思わなかった。すごくショックである。
そして、都の不安定さは一層高いものになっているようだ。アルジェイもかなり追い詰められている感じがする。もちろん、テンシャも…。若い彼らにさまざまに伸びる魔手や救いの手、それを彼らは悉く絶っていった。
一方、フェイロンたちは立ち往生している。
チェリンカの真情がここにきてやっと表れてきた。良い兆候だと思う。
アンクの成長は目を見張るものだった。
もともと聡い少年だったが、フェイロンと出会った事で人間的に深みが出たように思う。
彼の成長は非常に楽しみだ。
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