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 ◇「天高く、雲は流れ7」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 第二藩王地で待ってるよ――水網都市を恐怖に陥れたライフォンは、そう言葉を残して消えた。「早くヤツを止めなくては!」はやる気持ちとは裏腹に、一行はいまだ水網都市のそばを離れられずにいた。

 

 そんなフェイロンたちに、<太陽神殿>の術者シズマが一報をもたらした。“都市に怪異がおきている!”夜な夜な繰り広げられる異形たちの饗宴。水網都市を襲った破壊と混乱が、再び起きようとしているのか!?第二藩王地への道を急ぐ一行を、嘲笑うかのようにライフォンの影はつきまとう!!

+-+- 感想 -+-+

 今後の流れを決める大きな事件の起こった巻だった。

 まさか、あの人が死ぬとは思わなかった。すごくショックである。

 そして、都の不安定さは一層高いものになっているようだ。アルジェイもかなり追い詰められている感じがする。もちろん、テンシャも…。若い彼らにさまざまに伸びる魔手や救いの手、それを彼らは悉く絶っていった。

 

 一方、フェイロンたちは立ち往生している。

 チェリンカの真情がここにきてやっと表れてきた。良い兆候だと思う。

 

 アンクの成長は目を見張るものだった。

 もともと聡い少年だったが、フェイロンと出会った事で人間的に深みが出たように思う。

 彼の成長は非常に楽しみだ。

 

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