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 ◇「天高く、雲は流れ10」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 司祭の職を解かれ、自宅に軟禁されてしまったオルジェイ。あらぬ疑いをかけられた上に、予想だにしなかった民衆からの非難に苛まれてしまう。

 オルジェイを心配するテンシャは、術者の長を辞任し、身辺を警護するためにエンレッド神王家の屋敷に入る。

 しかし、オルジェイを襲う刺客とは、あまりにも意外な人物だった!

 いよいよ対立が表面化する術者と予備百家にも新しい火種が。混乱を極める都に、ついにライフォンがその姿を現す!

+-+- 感想 -+-+

 まずパジャの死を知った時の、フェイロンとロスメスタの反応が笑えた。

 いや、感心するというか、呆れるというか、かなり複雑な心境になるだろう。

 僕はパジャが好きだから、ちょっと悲しいものを感じながらも、嬉しかったけど。

 

 今回の巻は混乱した都が舞台だ。

 失墜したオルジェイと復活したクラル。この二人の関係とそしてテンシャに焦点が当たっている。オルジェイの心の闇をどうしたら振り払う事ができるのだろう。

 テンシャがそのカギを握っているのか、それとも、『彼女』が握っているのだろうか…

 

 神王家を中心に、術者と予備百家たちの混乱により、都の支柱が完全に揺らいでしまった感じがする。フェイロンたちが戻るまで都はライフォンの魔手から逃れられているのだろうか?

 

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