◇「リアルバウトハイスクール９」 雑賀礼史 （富士見ファンタジア文庫）  ◇

+-+- あらすじ -+-+

　ストリートバイパーズを一堂に集めた祭典「V-1エクストリーム」の開幕を数日後に控え、緊張が高まる池袋。招待状が届いたバイパーズたちは、戦いへ向けての準備に余念がない。

　バイパーズのヒーロー草�g静馬も、大会に向けて秘密の特訓を――していなかった。セミ捕りにラジオ体操、カキ氷に百物語etc,etc周囲の緊張感も何のその、いつものごとく鬼塚家の面々巻き込んで、残り少ない夏休みを満喫しまくる静馬だった。

　そんな中、ついに戦いの幕は切って落とされた。池袋バトルロイヤルに生き残れるのは誰だ――！？

　戦いを裏で操るウィラード・ゲイツの真の目的とはいったい何か！？

+-+- 感想 -+-+

　前の巻が出てから一年―――。

　それは、ある意味、台風の前の静けさだったのかもしれない。

　９巻では一気に物語が進む。

　「V-1」が始まるまでは、いつもの日常（とは言っても破天荒だけど）が描かれていたけど、「V-1」が始まった途端、何かが始まったようだ。

　それは今までとは違って、かなり過酷で、そして長い戦いになるような気がする。

　それだけのことがすでにこの巻では起こったし、その前触れのようなものが起こっている。なんと言っても、「慶一郎」があの美雪ちゃんに○○だされちゃい、涼子に△△われるのが一番大きな出来事かもしれないし、涼子と慶一郎がリアルバウトハイスクールの始まりであるとしたら、それは何かしら意味があるのかもしれない。

　まぁ、事実はわからないけれど…。

　とにかく今後のリアルバウトハイスクールは要チェック！