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 ◇「運命の糸車」 栗本薫 (ハヤカワJA文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 イシュトヴァーンのマルガ奇襲によって、ナリスは囚われの身となった。彼の処遇を巡って、イシュトヴァーンは、グイン、リンダ、ヴァレリウスの三者から会見を申し入れられ、四人は一堂に会することになる。

 しかし、中原の運命を左右する交渉は決裂し、ついにゴーラ軍はケイロニア軍と激突する。先陣を切ったゼノンが苦戦を強いられ押されてゆくのを見たグインは、黒竜騎士団に号令し、ともに大地を蹴って戦場に逝く。

+-+- 感想 -+-+

 最近、一気に伏線や様々な大小のエピソードが収束しているグイン・サーガ。

 主要キャラクターにも大きな変化が起き、どこにこの中原が向かうのか気になる。

 そんな中、グインとイシュトヴァーンが戦う事になった。

 ヤンダルに操られているイシュトヴァーンとグイン。

 ついに二人の両雄が矛を交えるのである。

 二人の成長した戦いぶりには目を見張るものがあるし、そこには爽快感すら存在しているような感じがする。

 

 あと、いつナリスとグインが邂逅するのかも興味深い。

 グインはどうも様々な英雄たちと引き合う才能があるようだ。

 スカール、カメロン、イシュトヴァーンなどなど…

 グインとの出会いは彼らにとっても大きな転機だったようでもある。

 そして、ナリス。

 彼がいつグインと出遭うのか、そしてその時に物語はどういう風な変化を受けるのだろうか?

 

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